Zakkan (雑感)

趣味の雑感。
ベンリということ。
妻です。

今日はちょっと真面目な話。

うちの子が通う園は、市立の幼稚園。
車一台通ると、園児と肩を寄せ合って避けなければならない狭い道の前にあります。

近隣は住宅地で、降園時間には所狭しとお迎えの車が並び…。
いつ保護者がよその園児をひいてもおかしくない状況で…。

ついに最近そのことが問題にあがり、私たちはむやみな車送迎を改めなくてはならなくなりました。


もともと幼稚園の送迎は集団、徒歩が基本。

けれど最近の幼稚園不人気からか、個人、車送迎の園児も非常に増えました。


最初は数台だった車送迎も、「あの人がしているなら…」
「下の子が小さいから」
「今日は天気が悪いから…」


様々な理由で車を使い出すと、徐々に体は歩くことから遠ざかります。


「数台数分なら停めても良い」
という空き地にも、早く来た車の進路を塞ぐような停め方をする車も出てきました。


この構図は何かに似ている。

便利であること、早いこと。


これは徐々に、体を動かすことから遠ざけます。
体を使って歩く、=季節の移ろいや、自然の匂いや風、五感を使って感じること、考えること…。
それらを一気にワープしてしまうんですね。

かく言う私もこの九月からの残暑&新学期のリズムについて行けず、安易に車送迎をしていた一人なので、人のこと言ってんじゃ〜ないんですf^_^;。


けれど、自分の幼少期を振り返ると、小学生時代の思い出には、学校行事以上に登下校の思い出が深く焼き付いているのです。


シロツメくさを摘みながら、長く長くつないで帰ったこと。
トンボを捕まえて羽をちぎり、水溜まりを泳がせたこと。
帰るなりランドセルを放り投げ、ザリガニ釣りに行ったこと。


空を見上げると絶え間なく吐き出される雪。
その吹雪の中、鼻までファスナーをあげて無言で帰る帰り道。

手足の感覚は他人のものになり、長靴には氷がこびりつき、そのビッショリ濡れたアノラックを、母がストーブの上に干してくれたこと。

その焼けたストーブに落ちる滴がジュッと焦げる音、匂い。温度。

そして根雪の下から小さなフキノトウを見つけた時の感動は、大人になった今も染み付いて離れません。


便利快適であることが生み出した最大の産物。

それが今日本中を放射能の渦で取り巻いています。


文明と逆行する暮らしは、簡単なことではありません。

スイッチひとつで出る冷風、クーラーの効いた車中の移動は魅力的です。

人間はつい快適な暮らしを求めてしまいます。


私だってね、缶ビールを飲んだ日はご飯食べないと決めているのにね。

カレー食べながらビールってコレ、どゆこと?!


ダイエットを決意しても、実行するのは容易ではないのです。


話違う?!

でもま…。そゆことです!
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