Zakkan (雑感)

趣味の雑感。
さらば、ロータリーエンジン
マツダ自動車が、世界唯一のロータリーエンジンの生産を来年6月で終了すると発表した。

ピストンの代わりにおむすび形のローターが回転して動力を伝達するもの。小型軽量、高出力でスポーツカーに適したロータリーエンジン。ル・マン24時間耐久レースでは日本車として初優勝した栄冠もある。

ロータリーエンジンは1967年発売の「コスモスポーツ」で実用化された。現在は「RX−7」のモデルチェンジ版、「RX−8」が最後のロータリー車。

ドロドロドロ・・というあの音を耳にすると、ああRXがやってきたということがわかるが、最近ほとんど目にしない。マツダ車といえばデミオばかり見かける。

ローターが2個あるので排気量は654cc×2という記載になっている。自動車税の計算はこれに1.5を乗じて1,962ccとなるらしい。

ロータリーエンジンの欠点は、恐ろしく燃費が悪いこと。4〜5km/Lらしい。
自動車評論家の徳大寺有恒氏は「RX−7で市街地を走っていると燃料計の針がわずかに動いていくのが分かった」と著書で評している。

プリウスの1.5倍の価格で、燃費がその1/6のクルマに乗ろうというヒトは余程の物好きだと思う。
それでも、世界に誇る日本の技術の灯が消えることは寂しい。


エコだけが優先されて面白みのない世の中になってしまったような気がする。

ロータリーエンジンを擁するマツダ。
同社のクルマのスポーティーさの強調にも一役買っている。
「アクセラスポーツ」など好ましい。
友人が先代デミオに乗っており、これまたキビキビ走る。
(持ち主は“車中泊がしやすい”等と言うが本来の用途ではないコメント)


ロータリーエンジンが生き残る道はひとつ。水素エンジン。
排出されるのは水だからこれほどのエコカーはない。
安全性と効率の面から、適しているのだという。実用化に向けてテストされている。しかし、水素を精製する段階の熱効率はガソリンに劣るのだという・・

マツダは量産車初のミラーサイクルエンジンを「ミレーニア」に搭載したり、キネスブックに載るほど売れた小型2シーターオープン「ロードスター」を開発。
今日はハイブリッドに頼らない低燃費エンジンをデミオに搭載したり、海外資本・フォード傘下になってもマツダの魂は生きている。

お好み焼きに焼きそばと牡蠣が入っているように、シンプルなものだけでよしとしない広島風ということになるのだろうか。広島はマツダのお膝元だ。

広島風お好み焼きが食べたい・・。
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