2009.06.29 Monday
マニ
マニがつく言葉
。垣さに創始された古代宗教「マニ教」
∧玉。例:如意宝珠 (にょいほうじゅ)「チンターマニ」など
自動車の排気管のこと「エキゾーストマニホールド」
そ性向け洋服ブランド「マニックス」
ス馘粥複複辧砲僚杜42.5t以上47.5t未満の荷物車を表す称号「マニ」
などと暇なコトを書いている場合ではなく、ここでいうマニはァ峅拱車」。
「マ」は重量42.5t以上47.5t未満、「ニ」は荷物車の意。
こう見えて私はマニのマニアでもある。
国鉄の荷物輸送は、宅配便に押される形で昭和61年11月に終了した。戦後の小口荷物輸送の多くは、郵便車や荷物車をまとめて連結する形で運行されていた。幼少の頃、山陽本線で見たのは格子の入った窓と大きな荷物扉の雑多な形態の客車を連ねた荷物列車。貨車と判別のつかない物もあった。これらは一般客が乗れない「旅客列車」であり不思議な魅力に溢れていた。今日、宅配便や郵便物は貨物列車のコンテナに搭載される形で運搬されている。
もうNゲージは買わない約束だったが、突如製品化された茶色い荷物車「マニ36」を店頭で見かけてマニマニの私は思わず入手してしまった・・。本当は大きなHOモデルが欲しい。この手の荷物車はHOゲージでは手作りの金属製品が主流。HOプラ製量産品を切望している“マニ”は私だけではないはず。
ところで、星の数ほど存在したマニには異色の車が存在した。
「マニ30」現金輸送車。日本銀行所有車で、貨物列車の端っこに1両だけ連結されて2003年まで数百億円単位の現金輸送に使用されていた。
外観は青一色。ほどんど窓のない荷物車で、警備員が乗る客室があり、荷物扉にも窓ガラスが一切なく、ものものしい無線アンテナが多数付いている。鉄道現金輸送が終了した現在、1両が小樽市総合博物館に展示・公開されている。北海道の開拓が始まった明治時代、港街の小樽には日銀支店が開設され、北の商都として栄えた。晩年のマニ30は東京〜北海道への現金輸送にも使用されており、小樽こそ保存場所にふさわしいかもしれない。
その用途から、近づくだけでも職務質問されるような鉄道車両で存在そのものが伏せられており、鉄道趣味誌でも扱いはタブーとされていたという。運用や車体構造は全て機密事項。模型化も困難だった。ルパン三世がいたら狙われたかもしれない。
FさんがHOゲージ特製品?のマニ30を所蔵されており、同じく特製品の「特急・スーパーはくと」の画像をメールで頂いた際、端に写りこんでいた。Fさんには悪いがどうしてもこちらが気になってしまった。積荷同様、結構なお値段と見える。
そういえば小学生の頃、夏休みの工作にマニ30を模した貯金箱を考えたことがあったが、このような物を他人に説明するにも難しく、タダの青い箱になってしまいそうだったので断念した思い出もある。(マニアックな子供だ;)
「何?この缶」
「500円玉貯金よ」
「これはマニ30で運搬しないと」
「わけの分からないこと言って持っていかないで!」