2007.06.03 Sunday
柵原ふれあい鉱山公園
2年ぶりに「柵原ふれあい鉱山公園」(岡山県)へ行った。
自宅から約2時間の山の中。少し遠いが、毎月第1日曜日には、かつて柵原鉱山から硫化鉄鋼を運んだ、同和鉱業片上鉄道の列車が展示運転されている。その運転日が目当。
公園施設は、旧吉ヶ原駅構内がそのまま活用され、鉱山資料館もある。
大人も子供も楽しめる施設。
今回はTさんと現地で待ち合わせることに。
今月で、片上鉄道は廃止から16年の歳月が経過する。
地方私鉄マニアの私にとって、片上鉄道は趣味の源郷のような鉄道だった。同鉄道の存在を知ったのは小学生の時だったと思う。古い気動車と客車、鉱石ホッパー、赤い三角屋根の可愛らしい駅舎、民家の庭先と一体になった駅、のどかな沿線風景・・。まるで模型のような世界だった。
廃止時はまだ高校生だった私は、最後に思う存分乗車できなかったのが、マニアとして悔やまれる。私と同世代には、片上鉄道で通学した方もいるのだろう。少し羨ましい。
こうして親子2代で乗車できるというのは感慨深い。
切符売り場でボランティアのお姉さんが、カステラ焼きを娘にくれた。
そしてTさんが蒸しパンをくれた。
「今日はいっぱいもらうネー」
それにしても実際に列車を走らせるという、保存活動に熱心なボランティアの方々の熱意には、いつもながら頭が下がる想い。
資料館の前では、鉄道模型を運転しているグループがいる。皆楽しそうだ。
子供達に混ざって、私も釘付けになる。
テントのない場所では、にわか雨に慌ててシートをかける一幕も。
普段は静かな山間の町が活気づいていた。
公園の芝生で、展示運転列車の音を聴きながら、弁当を食べるのもまたよし。