2007.07.20 Friday
ジオラマ・マガジン
新聞の広告を見て驚いた。ついに鉄道ジオラマも週刊シリーズ化。
「昭和の鉄道模型をつくる」(講談社)
全50巻で1/150スケール、600×450mmサイズでローカル線が走る昭和の街並みが完成するらしい。
何処かで見たことある商品があると思いきや、鉄道模型のTOMYが協力している。
週刊ドールハウスの時も同じ結論に達したが、これでは皆と同じモノしか完成しない。
たとえ既製品を並べても、各人が表現したい風景は2つとない。
その昔、発泡スチロールに山や川が成型されたベースを手にしたことがある。線路を敷き、色を塗って草木を植樹するだけで良いのだが、与えられた構図しか再現できないので、愛着を持つことができなかった苦い経験がある。
どんな風景にするか、あーでもない・こうでもないと妄想し、時には実景を観察し、発泡スチロールの削りカスで部屋を汚して叱られる。挫折しそうになったら、完成予想図を目立つ場所に貼ってモチベーションを高める。これがジオラマ制作の醍醐味かもしれない。
書店で現物を見た。第1巻は電車付。
全50巻で74,280円。これが高いか安いかは別として、最初の10巻で線路一周と引込線、駅が揃う。(こういう物は途中から出版社直販扱いになることが多い)
10巻だけ揃えてオリジナルの風景を…という手もあるが、それなら同じ部品を模型屋で買えばよい。その方が安い。
この本の1/5のコストで「僕だって風景を作ったり出来るんだぞ」等と思った(消防自動車ジプタ風に)
ともあれ、鉄道模型の門扉がマニア以外に広く開かれたのは言うまでもない。鉄道模型本来の楽しみ「地面」からの切り口での入門。少し大人っぽい。