Zakkan (雑感)

趣味の雑感。
調査結果
県民性を象徴するような興味深い調査結果を見つけた。2つの県を例に挙げると、以下のとおりだった。両県の方がご覧になっていると思うが、客観的な(つもりで)分析なので気を悪くしないでいただきたい。特に北日本の皆様。m(_ _)m


<新潟県>
共働き比率:第5位、清酒消費量:第1位、自殺率:第3位、離婚率:第47位
<兵庫県>
共働き比率:第41位、清酒消費量:第35位、自殺率:第23位、離婚率:第10位

共働きでは、ベスト10に日本海側8県が入っている。北日本の人は働き者だ。同居世帯が多いという理由も考えられる。清酒は新潟県が酒どころで、酒豪が多いことで納得がいく。確かに盆正月と冠婚葬祭は酒だ。これもベスト10に日本海側9県。残る1県は長野だった。

しかし、気になるのは自殺と離婚だ。特に、自殺ワースト5は順に、秋田・岩手・新潟・青森・富山。全て北日本である。高齢者が多いことと、経済的、地理的、気候的な要因が絡んでいるような気がする。確かに、鉛色の空、雪に閉ざされた季節は気分を沈める。これは私が新潟生活で確実に体感したことだ。
秋田の42.1人(人口10万人あたりの自殺者数)は、世界第2位のロシア(38.7人)を超える数値である。第1位はリトアニア(44.7人)で、寒冷地、経済問題などが左右しているのだろうか。

要因別のグラフを見ると、新潟(31.4)は「高齢化要因」「経済要因」「その他の要因」3要因が揃って高く、自殺を高める方向だ。一方、和歌山(11位)、高知(14位)などは「高齢化要因」「経済要因」の数値は高いが、「その他要因」が低く作用して、自殺率を抑制している。これらの県は高齢化の進む過疎地だが、温暖な太平洋に面していることを付記しておく。一方で、同じ東北の宮城県(21位)は、大都市仙台を抱えるためか、いずれの要因も低く、平均値以下となっている。

島根(6位)や宮崎(7位)は西日本であるが、3要因の比率はいずれも高く、新潟などと同じ兆候があるようだ。それぞれ北陸、中国、九州を代表するワーストとなっている。話には聞いたことがある自殺率だが、具体的な数値に表れると切なくなる。

一方、離婚率第1位は沖縄県で、南国の「倫」に関する奔放な気持ちと「どうにかなるさぁ」という楽観があるのだろうか。兵庫県も10位で、確かに周囲では家庭をやり直した人をいくらか見かける。そして大阪は2位、東京は5位で、大都市は人口が多い分、それだけ人間関係が複雑と見ることができよう。しかし、同時に共働きが少ないということは、別れた後、生活に困るのではないかと思う。そして同時に、犯罪等に巻き込まれる数値も示唆しているようだ。

ちなみに離婚率の最下位47位は新潟県。それだけ真面目な人生を望む人が多いということだろう。喜ばしい限りだ。新潟県を最下位に、島根、山形、福井、岩手、富山、秋田と続く。いずれも自殺率では順位の早い県だが、家庭を大切にする県だということがよく分かる。

こうしてみると、偏見はいけないが、出身地によって持ち前の県民性などは、ある程度把握できるかもしれない。それを友好的に利用できればよいと思う。
分かりやすく言えば、
関西人がボケても、東北人は丁寧に応対してくれるように。
テレビカメラを見つけると映りたがる関西人と、隠れる関東人のように。

やはり私としては、数字に現れる「影」を持ち合わせながらも、優しくひたむきに生きる「北」に、エールを送りたくなるのだった。
| Rail&Hand | - | 21:58 | - | - |
+ SELECTED ENTRIES
+ ARCHIVES
+ LINKS
+ PROFILE