2011.09.27 Tuesday
デゴイチは身近に
D51形蒸気機関車(デゴイチ)
“太子山公園”に保存してあることをすっかり忘れていた。
先日出かけた帰り、子守がてら立ち寄った。D51−345 屋根付で保存してあり、雨ざらしよりマシだ。
解説によると、この345番は北海道で活躍したカマだという。
なるほど、短く切り詰めたデフレクター(除煙板)が物語る。
「切り詰めデフ」とは、フロントデッキの着雪を防ぐために採られた措置で、北海道独自の形態。特に貨物用のD51によく似合う。
筋肉質のヒトが錨肩になっているような力強さがある。
逆にスマートな「門司鉄道管理局式デフレクター」いわゆる「門鉄デフ」はC55,C57のような旅客用機関車によく似合う。たとえば貨物機の9600形に門鉄デフを装備すると・・ポッチャリしたヒトがノースリーブのシャツを着ているようにも見える。
昔は「デゴイチ・キューロク犬の○○」と言われるほど、どこにでもある機関車だったのでD51の保存機は多い。しかし兵庫県内でD51に縁がある路線は豊岡地区の山陰本線くらいだろう。
姫路エリアの山陽本線はD51より大きなD52の活躍だったし、電化も比較的早かった。播但・姫新線などには重量の関係でD51が入線できなかった。
「のんびりマーケット」中川原公園の機関車は全く別物。あれは「C11」
妻曰く、
「いつも機関車の形をうるさく言うけど、たしかに違うね」
D51−345を側面から。石炭と水を搭載する「テンダー」を連結しており、やっぱりテンダー機関車は存在感がある。
「くろがねの馬」は今日も子供たちの歓声を聞きながら静かに眠っている。