2013.01.15 Tuesday
竜頭蛇尾
「巳年は何か波乱の予感」と年頭に記した。早速現実のものとなった。
勤務先には福利厚生と親睦、労働者団体を兼ねた従業員の会がある。まあ、中小の法人なので労働組合というほど大層なものではない。
会長・副会長は各事業所に2名ずつ。今年度から2年間の任期で私は副会長を務めている。まあ、押しつけの意味も含めて人気投票なのでいつかは回ってくる。「頼まれごとは試されごと」として引き受けることになった。
ところが、会長K氏が本日突然退職した。寝耳に水だ。
昨年夏頃より、K氏は体調不良を訴え、頻繁に休むようになった。しまいには月の半分以上欠勤するありさま。持病の喘息悪化ということだが、それよりも精神的に参っているようだった。
副会長以下に何の申し送りもなく休むものだから、たまったもんじゃない。以降、全ての仕事を代行することになった。会議が近付くと休むKさん。まるでハメハメハの唄みたいだ。
という訳で、朝8:20頃の電話はたいていKさんだと言われていた。
元々メンタルが弱く、物事を先送りばかりする、頑固で融通が効かないKさん。
メモ帳に書いてきたことを話し終わったらひとつずつ消していく人だった。
1度決まったことを5回くらい確認に来る人だった。
相当なダメージと思われるのは、もう1名の会長、S君と馬が合わなかったこと、自分の部署内で孤立したこと、いろんな要因がありそうだ。
50歳にもなるKさんが、1回り、2回り年下の若造からあれこれ言われて小さくなる度に、正直フォローするにもどうしようもなかった。
こんな結果ならもう少し早く相談なり引き継ぎをしてほしかった。体調の事情があるとは云え、Kさんへの不信感だけが残る。全て投げ出して逃げるみたいだ。
例えれば暴走する列車から機関士だけが飛び降りてしまうかのように。
それから、雇用側はもっとフォローすることはできなかったのか。何せ創業時から勤務してきた人だ。共働きとは云え、扶養家族もいるのにどうするのか・・。
先週金曜、本人が退職を報告に来た。
「事務長から貴方にも声を掛けておくように言われましたので、色々とご迷惑をお掛けしました。退職します」
ああ、聞いていて不甲斐ない・・。
「他の役員の人にも挨拶に回られるんですよね」
「まあ、次の会議で手紙を読んでもらおうかと・・」
「今日、直ちに関係する人に挨拶に行ってください!常識でしょ!」
思わず声を荒げてしまった。
結局、Kさんがさじを投げたことが私に回ってくる。
そんなこんなでここ数日、いろんな葛藤がありました。
昔ほど込み入った話を書けなくなくなった「雑感」
しかし、頭の中でもみ消すことの出来ない話題こそ、自分の脳ミソそのままに記しておきたい。記事にすることは自身を顧みる良き手段になっていることを知っている。
勤続四半世紀、ベテランであるはずの人が、いとも簡単に崩れ去ってしまうものなのか・・
Kさんが自分で選んだ道とは云え、残された者は複雑な気分。
等と考えていたら隣室から談笑するKさんの声がする。昨年入社した子に手伝ってもらいながら身辺の片付けをしているようだ。
その笑いは一体どんな心境なのか。
帰り際、本人が現れたので退職を決断するに至った本当の経緯を聞いた。
多くは語らなかったが、様々なストレス、持病、加齢が相関して体がついてこなくなったという。無理して留まるより、一からやり直したいという。
最後にKさんに伝えた。
一緒に仕事をする以上、私には必要なことを話してほしかった、残念だと。
何とも後味の悪い引き際。「竜頭蛇尾」まあ、Kさんの始まりの勢いが良かったのかは疑問だが・・。
やっぱり今年は波乱の予感?
勤務先には福利厚生と親睦、労働者団体を兼ねた従業員の会がある。まあ、中小の法人なので労働組合というほど大層なものではない。
会長・副会長は各事業所に2名ずつ。今年度から2年間の任期で私は副会長を務めている。まあ、押しつけの意味も含めて人気投票なのでいつかは回ってくる。「頼まれごとは試されごと」として引き受けることになった。
ところが、会長K氏が本日突然退職した。寝耳に水だ。
昨年夏頃より、K氏は体調不良を訴え、頻繁に休むようになった。しまいには月の半分以上欠勤するありさま。持病の喘息悪化ということだが、それよりも精神的に参っているようだった。
副会長以下に何の申し送りもなく休むものだから、たまったもんじゃない。以降、全ての仕事を代行することになった。会議が近付くと休むKさん。まるでハメハメハの唄みたいだ。
という訳で、朝8:20頃の電話はたいていKさんだと言われていた。
元々メンタルが弱く、物事を先送りばかりする、頑固で融通が効かないKさん。
メモ帳に書いてきたことを話し終わったらひとつずつ消していく人だった。
1度決まったことを5回くらい確認に来る人だった。
相当なダメージと思われるのは、もう1名の会長、S君と馬が合わなかったこと、自分の部署内で孤立したこと、いろんな要因がありそうだ。
50歳にもなるKさんが、1回り、2回り年下の若造からあれこれ言われて小さくなる度に、正直フォローするにもどうしようもなかった。
こんな結果ならもう少し早く相談なり引き継ぎをしてほしかった。体調の事情があるとは云え、Kさんへの不信感だけが残る。全て投げ出して逃げるみたいだ。
例えれば暴走する列車から機関士だけが飛び降りてしまうかのように。
それから、雇用側はもっとフォローすることはできなかったのか。何せ創業時から勤務してきた人だ。共働きとは云え、扶養家族もいるのにどうするのか・・。
先週金曜、本人が退職を報告に来た。
「事務長から貴方にも声を掛けておくように言われましたので、色々とご迷惑をお掛けしました。退職します」
ああ、聞いていて不甲斐ない・・。
「他の役員の人にも挨拶に回られるんですよね」
「まあ、次の会議で手紙を読んでもらおうかと・・」
「今日、直ちに関係する人に挨拶に行ってください!常識でしょ!」
思わず声を荒げてしまった。
結局、Kさんがさじを投げたことが私に回ってくる。
そんなこんなでここ数日、いろんな葛藤がありました。
昔ほど込み入った話を書けなくなくなった「雑感」
しかし、頭の中でもみ消すことの出来ない話題こそ、自分の脳ミソそのままに記しておきたい。記事にすることは自身を顧みる良き手段になっていることを知っている。
勤続四半世紀、ベテランであるはずの人が、いとも簡単に崩れ去ってしまうものなのか・・
Kさんが自分で選んだ道とは云え、残された者は複雑な気分。
等と考えていたら隣室から談笑するKさんの声がする。昨年入社した子に手伝ってもらいながら身辺の片付けをしているようだ。
その笑いは一体どんな心境なのか。
帰り際、本人が現れたので退職を決断するに至った本当の経緯を聞いた。
多くは語らなかったが、様々なストレス、持病、加齢が相関して体がついてこなくなったという。無理して留まるより、一からやり直したいという。
最後にKさんに伝えた。
一緒に仕事をする以上、私には必要なことを話してほしかった、残念だと。
何とも後味の悪い引き際。「竜頭蛇尾」まあ、Kさんの始まりの勢いが良かったのかは疑問だが・・。
やっぱり今年は波乱の予感?