Zakkan (雑感)

趣味の雑感。
開幕
北京五輪が開幕した。
義父に病気の疑いがあったらしいが、受診の結果、事なきを得たとのことで一安心。
というわけで一息つく。
妻と子供達が寝たあと、居間に線路を敷き、オリンピックを見ながら発泡酒片手に模型車両を走らせる。こうして自宅でまともにHOを走らせるのは4年ぶりかも。
この部屋は日中、娘と息子が散らかし、食べ、泣き、オムツを替え、寝転がってテレビを見て占領している場所。今夜は私が拝借する。
やっぱり1/80は縮尺が大きい分、床上でも見ごたえがある。



北京五輪にちなんでいないが、線路は中国製・バックマン製品。
以前、格安で入手した車両付入門セットにパワーパックと線路一式付いていたもの。(線路代にもならない値だった)
この線路システム、EZトラックという。EZウェブではない。
画像の曲線は22”なので約R560になる。
特に凹凸のある床面に敷いたとき、洋白100番の太いレールと分厚い道床で、固定軸間の長い、重たい機関車でも安定した集電が期待でき、高フランジの外国車両も安心。(KATOはだいたい86番)
ジョイントはKATOのユニトラックよりデリケートかも。
昔のTOMYのやつは実家に置きっぱなしのため、パワーパックもバックマン。これはアメリカ向けだが、コンセントの形状は同じでアメリカは120V、日本は100Vなので問題ない。

5〜6両編成がカタンコトン音をたてて走る。狭い我が家ではこの程度の面積が限界かも。やっぱりユニトラで最初にR550を考案したKATOはスゴイ。

このEZトラック、国内では車両付入門セットの付属品程度で分売は見かけない。シェアは皆無に等しいが、バックマン中心に扱う某通販店が取扱いを検討中とのこと。
他にも曲線はR381〜R900まで計7種類、ポイントは4,5,6番とYポイントの5,6番などがあるらしく、KATOより安かったら大いに検討したいところ。これで手持ちの線路が無駄にならない。
結局、まともなHO線路を所有していないだけだったりする。(一応ユニトラックは少し持っているが・・)

こうしてオリンピックとともに夜はふけてゆく。
| Rail&Hand | - | 22:37 | - | - |
ラップ&オハフ
「あれ。ラップないの?」

「ごめん。切らしちゃったの;」

仕事帰りに私が買ってくることになった。
姫路駅で下車し、駅前のドラッグストアに寄る。2個ほど買っておこう。

この細長いラップの箱、手ごたえはまるでHOゲージの車両みたいだ。
最近、横になったら気が付けば明け方で、夜中に趣味を・・と思っていても思うようにいかず鉄分不足。禁断症状が出ている。

乗換え時間があるので久々にT模型でも覗いてみようか。
T模型は老舗。昔は駅ビルと商店街にあったが、2001年頃よりフォーラスビルに入居。
ガラス棚のHOゲージを眺める。買えないので目の保養。
棚の下に目を向けると・・KATOのオハフ33(青)がある。
そういえば手持ちの旧客編成にオハフがなかった。しかもオハ35、オハフ33は稀少品でオークションでも人気。下手すりゃ新品のほうが安い。
しかも15%引だし買っとこう。客車1両ならいいだろう。懐かしい茶箱。

というわけで箱が計3個になった。帰宅後、ラップと一緒に台所に掛けっぱなしにしていたら・・

「何これ?」

私が中身です。


ここからが本題?
そういえば幼少の頃、このような青や茶色の旧型客車に乗った。
すでに旧客末期で、津山行1往復だけ残っており混色で編成美の整わない旧客は、新鋭の赤い50系客車の中では見劣りした。後者のほうが少年時代と重複する訳で付き合いは長い。

しかし、旧客の印象は大きい。模型の世界でもこういうものに興味が沸く。
1980年頃だったと思う。我が家にはクルマがなかったので、姫路市内へ出かけると15:30頃の津山行普通列車で帰ることが多かった。それが旧客編成で、6〜7両つながっていて確実に着席できるからこの列車だったのだろう。DE10の後ろに青や茶色の編成が連なる。10年ほど遡れば蒸気機関車・C58辺りが牽いていたのだろう。

青い客車のほうが高級感があったので、私はそちらを好んだ。今なら茶色を選ぶかもしれないが。スハ43なんて高級車は、北陸や東北でまだ一部の急行に使用されていた時代。姫新・播但のようなローカル線はほとんどがオハ35系列だったと思う。さすがに背もたれが板張りのオハ61には乗ったことがない。80年代ではさらに格下路線向きだったのかも。
この手の客車は手動ドアなので走行中も開閉できる。夏は開けっ放しで走っていた。
停車直前に飛び降りる兄ちゃんもいたが、今では考えられないこと。

この時代、汽車のドアは走行中に開けるものではないという常識があった。まあ、自動車と同じ考え方と思えばよい。
現在も保存運転のため、JRに数量の旧型客車が残されているが、走行中はドアロックがかかるように改造されているらしい。
たしかに現代人にはまさかドアが開くなんて分からないだろう・・。

蒸気機関車の保存は勿論大切だが、その後ろに従って戦前・戦後を運んだ「ハコ」も立派な産業遺産といえるだろう。
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